食品ロスの発生量について
01 家庭の食品ロスの
発生量はどのくらい?
食品ロスとは、まだ食べられるのに捨てられてしまう食品のことです。
日本では、2021年度に約523万トンの食品ロスが発生したと推計されています。
これは国民1人あたり1日約114g(茶わん1杯のご飯の量に相当)の食品を捨てていることになります。
約523万トンの食品ロスのうち、家庭から排出された食品ロスは約244万トン※でした。家庭で発生する食品ロスは、大きく3つに分類されます。
- ①直接廃棄:
- 消費期限切れなどにより、手つかずのまま廃棄されたもの
- ②過剰除去:
- 野菜の皮の厚剥きなど、食べられる部分まで過剰に除去して廃棄されたもの
- ③食べ残し:
- 食卓に出されたが、食べきれずに廃棄されたもの
※令和4年度食品廃棄物等の発生抑制及び再生利用の促進の取組に係る実態調査報告書
02 愛知県の家庭系食品ロスの
発生量はどのくらい?
県内の家庭から発生する食品ロス量(以下「家庭系食品ロス量」という。)を把握するため、2019年度に県内6市において、夏季と冬季の2回、家庭から排出される可燃ごみを開袋し、食品ロスがどの程度含まれているか調査しました。
また、この結果と名古屋市の独自調査の結果から、県内の発生量と県内市町村毎の発生量を推計しました。
県内の家庭系食品ロス量は約21.5万トン、種類毎の食品ロス量は、直接廃棄※1は約11.1万トン、過剰除去※2は約2.3万トン、食べ残しは約8.1万トンと推計されました。
県民一人あたりに換算すると、毎日約78g(食パン約1枚)の食品ロスを出していることになります。
※1:賞味期限・消費期限が切れるなどして、そのまま廃棄される食品
※2:野菜や果物の皮を厚くむきすぎる等、食べられる部分まで除去して廃棄される食品
調査結果の詳細はこちら(PDFデータ)
食品ロスを削減するためにできること
買い物編
買い過ぎは食品ロスの出発点です。必要なものを買うようにしましょう!
- 1事前に冷蔵庫などをチェック
- メモ書きや携帯電話・スマートフォンで撮影し、確認することが有効です。
買いすぎ、買い忘れを防げます。
- 2食品購入は必要なときに
必要な量だけ - 食品ロスが多いのは、野菜などの生鮮食品です。
調理する分量に応じて少量パックやバラ売りを利用しましょう。
- 3手前に陳列されている
食品をチョイス - すぐ食べるものは、わざわざ棚の奥から取らず、手前から取りましょう。
また、家庭での利用予定に照らして消費期限、賞味期限を確認してから購入しましょう。
- 4ローリングストックの実践
- ローリングストックとは、非常食などを定期的に飲食し、使用した分を補充する備蓄方法です。
いつのまにか賞味期限が切れている、といったことを防ぐことができます。
- 5賞味期限と消費期限の違いを理解する
- 賞味期限 おいしく食べられる期限。
この時期が過ぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません。見た目や臭いで個別に判断してください。
消費期限 食べても安全な期限。
この期限が過ぎたものは食べない方が安全です。
いずれの期限も、開封していない状態で、表示されている保存方法で保存した場合の期限です。
調理編
生産者や食材に感謝の気持ちをもって上手に調理し、残さずいただきましょう。
その他
外食でも食品ロス削減に配慮しましょう。また、フードドライブなどを積極的に活用しましょう。
- 1外食でできる取り組み
- 食べられないものをあらかじめお店に伝えたり、小盛メニューを選んだりするなど、食べきれるだけの量を注文しましょう。
できたての最もおいしい状態で提供された料理を食べましょう。
料理が残ってしまったら、持ち帰ることができるかお店の人に確認しましょう。
持ち帰ったら早く食べましょう。
- 2フードドライブ
- フードドライブとは、家庭で余っている食品を持ち寄っていただき、集まった食品を生活に困っている方や福祉施設などの食品を必要としている方のもとに届ける活動のことです。
県内の自治体や各種イベントでフードドライブを実施していますので、ぜひチェックしてみてください。
愛知県の取組
愛知県は、食品ロス削減に向けてさまざまな取組を進めています。
環境学習プログラム
漫画
リーフレット・ポスター
あいちエコアクション・ポイント
シンポジウム
愛知県では、食品ロスについて広く県民の方々に理解し考えてもらうために、2019年10月26日に豊橋調理製菓専門学校でシンポジウムを開催しました。
はじめに安城市出身の料理研究家である寺田真二郎さんから「家庭でできる食品ロス削減について」をテーマに講演があり、続いて愛知工業大学経営学部教授の小林富雄さんと株式会社Mizkan Holdings執行役員の石垣浩司さんが「企業における食品ロス削減の取組について」と題して対談しました。
最後に、調理の実演・講習会において、余りがちな野菜を皮ごとすりおろすなど食品ロス削減に有効なメニューを参加者で調理しました。
当日プログラム・レシピはこちら(PDF)
フードドライブ
愛知県が名古屋市で開催した「食品ロス削減イベント&ごみゼロ社会推進あいち県民大会」において、フードドライブを実施し、県民の皆様にたくさんの食品を持ち寄っていただきました。
集まった食品は、特例認定特定非営利活動法人フードバンク愛知に寄附いたしました。
■日時:2023年10 月 21 日(土)10:30~15:30
■場所:アスナル金山
■集まった食品:40点 14.1kg
3010運動
3010運動は、宴会時の食べ残しを減らすためのキャンペーンで、
<乾杯後30分間>は席を立たずに料理を楽しみましょう、
<お開き10分前>になったら、自分の席に戻って、再度料理を楽しみましょう、
と呼びかけて、食品ロスを削減するものです。
職場や知人との宴会から始めていただき、一人ひとりが「もったいない」を心がけ、楽しく美味しく宴会を楽しみましょう。
県他部局の取組
食育消費流通課 食育ネットあいち
→ホームページはこちら
https://www.pref.aichi.jp/shokuiku/shokuikunet/
県民生活課 私が変わる 未来を変える エシカル×あいち
→ホームページはこちら
https://www.pref.aichi.jp/kenmin/ethical/