1.愛知県の海がもたらすめぐみ
愛知県は、伊勢湾(いせわん)、三河湾(みかわわん)、遠州灘(えんしゅうなだ)にかこまれていて、約(やく)597kmの長い海岸があります。中には、国定公園(こくていこうえん)に指定されたところもあります。
わたしたちは、海からたくさんのめぐみをもらっています。たとえば、海水浴(かいすいよく)をしたり、魚や貝をとったり、きれいな景色をながめたり・・・。また、海岸はさまざまな生きものがすむ場所でもあります。そのため、わたしたちは、海岸の自然環境(しぜんかんきょう)を守り、わたしたちが大人になったときも、わたしたちの子どもたちが海からのめぐみを受けとれるようにしなければなりません。
2.今、愛知県の海が危ない!?
現在(げんざい)、愛知県の海には、たくさんのごみが、流れついています。
これらのごみは、漂着(ひょうちゃく)ごみと呼ばれています。
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ペットボトルなどのプラスチック系(けい)の製品(せいひん)は、わたしたちの生活にかかせないものですが、いったん、漂着(ひょうちゃく)ごみになってしまうと、分解(ぶんかい)されず、世界各地(かくち)へちらばり、なくなることはありません。
また、プラスチックごみは漂流(ひょうりゅう)するうちに形がくずれ、どんどん細かくなります。細かくなると回収(かいしゅう)することすら難(むずか)しくなります。
- なお、近年、さまざまなプラスチック製品(せいひん)を作るための材料(ざいりょう)である「レジンペレット」も問題となっています。3~6ミリぐらいの大きさであるため、野生生物がエサとまちがえて食べるなどの影響(えいきょう)が心配されています。
3.困(こま)った漂着(ひょうちゃく)ごみ
漂着(ひょうちゃく)ごみは、私たちのくらしや生きものにさまざまな影響(えいきょう)をあたえます。これだけ多くのごみはどこからくるのでしょうか。
- ガラスのかけらなどでケガをしてしまう。
- 海水浴(かいすいよく)や美しい景色(けしき)を楽しむことができなくなる。
- 育てているのりにまざったり、ごみが漁網(ぎょもう)にひっかかったりする。
- 野生動物がまちがって食べたり、からまって身動きがとれなくなる。
- ごみの回収(かいしゅう)と処理(しょり)には大変(たいへん)な手間とお金がかかる。