生物多様性せいぶつたようせいとは?

013つのレベルの生物多様性せいぶつたようせい

生物多様性せいぶつたようせいとは、生いきものたちの豊ゆたかな
個性こせいとつながりのことです。
生物多様性条約せいぶつたようせいじょうやくでは、生態系せいたいけいの多様性たようせい・
種しゅの多様性たようせい・遺伝子いでんしの多様性たようせいという
3つのレベルで多様性たようせいがあるとしています。

  • 生態系の多様性
    1.生態系せいたいけいの多様性たようせい
    奥山おくやま、里地里山さとちさとやま、里海さとうみ、河川かせん、湿地しっちなど様々さまざまなタイプの自然しぜんがあり、
    それぞれの自然しぜんの中なかで、多おおくの生いきものが関かかわり合あいながら生態系せいたいけいが成なり立たっています。
  • 種の多様性
    2.種しゅの多様性たようせい
    地球上ちきゅうじょうの生いきものは、40億年おくねんという長ながい歴史れきしの中なかで様々さまざまな環境かんきょうに適応てきおうして進化しんかしてきました。動植物どうしょくぶつから細菌さいきんのような小ちいさなものまで、一説いっせつでは3,000万種まんしゅとも言いわれる多様たような生いきものが生息生育せいそくせいいくしています。
  • 遺伝子の多様性
    3.遺伝子いでんしの多様性たようせい
    同おなじ種しゅでも、異ことなる遺伝情報いでんじょうほうを持っていることにより、形かたちや模様もよう、行動こうどうなどに多様たような個性こせいが生うまれ、環境かんきょうの変化へんかにもうまく適応てきおうすることができます。

02生物多様性せいぶつたようせいの4つの危機きき

日本にほんの生物多様性せいぶつたようせいは4つの危機ききに
さらされています。
現在げんざい、地球上ちきゅうじょうの種しゅの絶滅ぜつめつのスピードは、
自然状態しぜんじょうたいの数十倍すうじゅうばいから数百倍すうひゃくばいにも達たっしています。
その最大さいだいの要因よういんは人間活動にんげんかつどうによる影響えいきょうです。
私わたしたちの毎日まいにちの生活せいかつが、巡めぐりめぐって生物せいぶつの大量絶滅たいりょうぜつめつを引ひき起おこしているのです。

  • 第だい1の危機きき
    開発かいはつや乱獲らんかくによる
    種しゅの減少げんしょう・絶滅ぜつめつ、
    生息せいそく・生育地せいいくちの減少げんしょう
    第1の危機
  • 第だい2の危機きき
    里地里山さとちさとやまなどの手入ていれ不足ぶそくによる
    自然しぜんの質しつの低下ていか
    第2の危機
  • 第だい3の危機きき
    外来生物がいらいせいぶつなどの
    持もち込こみによる生態系せいたいけいのかく乱らん
    第3の危機
  • 第だい4の危機きき
    地球環境ちきゅうかんきょうの変化へんかによる危機きき
    第4の危機

03生いきものの恵めぐみ(生態系せいたいけいサービス)

私わたしたちの生活せいかつは生物多様性せいぶつたようせいがもたらす
恩恵おんけいに支ささえられています。
この恩恵おんけいは「生態系せいたいけいサービス」と呼よばれ、
次つぎの4つに分類ぶんるいされています。

  • 1供給きょうきゅうサービス

    くらしに欠かかせない農産物のうさくぶつや海産物かいさんぶつ、燃料ねんりょうなど、私わたしたちは直接的ちょくせつてきに生いきものからの恵めぐみを受うけています。

    食たべ物ものや各種製品原料かくしゅせいひんげんりょうなど、生物せいぶつの多様性たようせいが私わたしたちの生活せいかつを彩いろどり、新あたらしい薬剤やくざいや新製品しんせいひんの開発かいはつ等などにもつながっています。
    キャベツ
    キャベツ
    洋らん
    洋ようらん
    うずら卵
    うずら卵たまご
    間伐材の薪への加工(新城市)
    間伐材かんばつざいの薪まきへの加工かこう(新城市しんしろし)
  • 2調整ちょうせいサービス

    森もり、川かわ、海うみなどによって、きれいな空気くうきや水みず、暮くらしやすい気候きこうが保たもたれ、災害被害さいがいひがいが抑おさえられています。

    多自然たしぜん川かわづくり、遊水池ゆうすいち、都市緑化としりょっかなど、自然しぜんが有ゆうする様々さまざまな機能きのうを活用かつようするグリーンインフラを推進すいしんする必要ひつようがあります。
    多自然川づくり(矢作川系伊賀川:岡崎市)
    多自然たしぜん川かわづくり
    (矢作川系伊賀川やはぎがわけいいががわ:岡崎市おかざきし)
    汐川干潟(豊橋市、田原市)
    汐川干潟しおかわひがた
    (豊橋市とよはしし、田原市たはらし)
  • 3文化的ぶんかてきサービス

    私わたしたちの文化ぶんかを形かたちづくる芸術げいじゅつや祭まつりは、自然しぜんとの関かかわりの中なかで発展はってんしてきました。自然しぜんの中なかで心身しんしんが癒いやされることも、生いきものから受うけ取とる恩恵おんけいの一ひとつです。

    子供こどもの頃ころの自然体験しぜんたいけんが多おおいほど、大人おとなになってからの意欲いよく・関心かんしんが高たかい傾向けいこうがみられます。

    あいちの祭まつり

    亀崎潮干祭(半田市)
    亀崎潮干祭かめざきしおひまつり(半田市はんだし)
    花祭(東栄町)
    花祭はなまつり(東栄町とうえいちょう)
  • 4基盤きばんサービス

    土壌どじょう、水みず、空気くうきなどを作つくり出だし、それらを循環じゅんかんさせることで、私わたしたちの生活せいかつの基盤きばんがつくられます。

    • 生態系せいたいけいの姿すがたを変かえることは、地域ちいきの生態系せいたいけいサービスの在あり方かたに大おおきな影響えいきょうを及およぼします。
    • 地域本来ちいきほんらいの生態系せいたいけいを再生さいせいすることは、基盤きばんサービスの質しつを向上こうじょうさせることにつながります。
    ミズナラ(設楽町)
    ミズナラ(設楽町したらちょう)
    阿寺の七滝(新城市)
    阿寺あてらの七滝ななたき(新城市しんしろし)