生物多様性とは、生きものたちの豊かな
個性とつながりのことです。
生物多様性条約では、生態系の多様性・
種の多様性・遺伝子の多様性という
3つのレベルで多様性があるとしています。
日本の生物多様性は4つの危機に
さらされています。
現在、地球上の種の絶滅のスピードは、
自然状態の数十倍から数百倍にも達しています。
その最大の要因は人間活動による影響です。
私たちの毎日の生活が、巡りめぐって生物の大量絶滅を引き起こしているのです。
私たちの生活は生物多様性がもたらす
恩恵に支えられています。
この恩恵は「生態系サービス」と呼ばれ、
次の4つに分類されています。
くらしに欠かせない農産物や海産物、燃料など、私たちは直接的に生きものからの恵みを受けています。
森、川、海などによって、きれいな空気や水、暮らしやすい気候が保たれ、災害被害が抑えられています。
私たちの文化を形づくる芸術や祭りは、自然との関わりの中で発展してきました。自然の中で心身が癒されることも、生きものから受け取る恩恵の一つです。
土壌、水、空気などを作り出し、それらを循環させることで、私たちの生活の基盤がつくられます。