事業所敷地内に設置した風力発電

事業所敷地内に設置した風力発電

改善後の概要

風力発電で工場使用電力の一部をカバー
自然の力を生かした効率的な発電

株式会社南山園なんざんえん

工場の各工程で使用

工場の各工程で使用

自然の力は偉大だね

少ない風力でも作動、低騒音タイプを導入

 抹茶生産を手がける南山園(安城市)は平成18年、新工場建設に際して環境配慮や省エネの観点から、風力発電の導入を決めた。
 風力発電は自然の風の力で風車を回し、その回転運動を変換して電気を作り出す。仕組みとしては、風を受けてブレードが回転し、それが軸でつながった増速機に伝わって高速回転を生み、発電機が回って電気が作られる。
 通常は無人運転で、台風や暴風雨などブレードへの負担が大きい場合には停止するなど、安全に稼働するようコンピューターで自動制御されている。CO2を排出しないクリーンな発電方法であり、エネルギー源として永続的に利用できることなどから、導入が進んでいる。
 一般的に、風力発電は沿岸部など風の強い場所に設置する場合が多いと想像しがちだが、同社は内陸部にある事業所敷地内に導入。事業所が川に面しており、風の通りが良い場所に立地しているためだ。
 とはいえ、強い風が常に吹いているわけではない。そこで、同社が設置したのは、風速2mの風でも作動するシステム。また、内陸部にあることから近隣へ影響を考慮し、低周波を発生しない比較的静かな中型タイプとした。回転速度の制御やブレードの角度を変えるなど、できるだけ多くの発電量を確保するようにも取り組んでいる。
 同社は得られた電力を工場の各工程で使用。設置した風力発電はフル稼働した場合、40世帯分の使用電力量に相当する発電能力があり、これは工場で使う電力の約10%分に相当するという。

南山園 社長 富田清治さん

南山園 社長 富田清治さん

電力モニター

電力モニター

 導入には投資がかさんだが、CO2排出量とエネルギーコストの削減につながり、さらに地域のランドマークとして親しまれ、会社の知名度アップにも役立っていることから、同社は「得られるメリットの方が大きい」(富田清治社長)と語っている。

PROFILE

株式会社南山園
〒444-1198 愛知県安城市藤井町南山20
http://nanzanen.jp
  • BACK
TOP