直送圧延ラインに流れるビレット

直送圧延ラインに流れるビレット

改善後の概要

顕熱を利用し、工程を省略化
省エネにも直結する“直送”ラインを稼働

共英製鋼株式会社きょうえいせいこう

エネルギー削減量 45%
CO2削減量(事業所全体) 7%

効果大だね!

夜間・土・日の安価な電気を使用し、さらにコストカット

 共英製鋼の名古屋事業所(飛島村)は、鉄筋コンクリート用棒鋼を生産している。その中部地区シェアは高く、生産には溶解、加熱、圧延といった工程があり、大量のエネルギーを消費する。それだけに、省エネへの取組に熱心だ。
 棒鋼の生産工程は、まず、スクラップを電気炉でアーク熱により溶解。これを成分調整(精錬)し、連続鋳造機で15cm角、長さ5mのビレット(鋼塊)と呼ばれる半製品にする。製品となるには、さらに圧延の工程が必要となる。
 一般的な圧延は、ビレットを自然冷却した後に、再び加熱炉に入れて1000°C程度に均等加熱し、回転する円筒形の圧延機の間を次々に高速で高温のまま通過させて造形する。
 同事業所でもこの手法で生産していたが、再加熱の部分に無駄があると考え、”直送圧延”という手法を取り入れることにした。
 この手法は直送という言葉が示す通り、再加熱の工程を省き、連続鋳造機を通過してきたビレットがその顕熱を利用して高温保持したままダイレクトに圧延機のラインへ送りこまれ、造形される仕組みだ。
 同事業所は平成23年に直送圧延ラインを稼働。全生産量の60%を直送圧延で行っている。直送圧延ラインは再加熱の工程が省かれる分、省エネやコスト削減となるが、同事業所ではさらにコスト削減効果を高めるために、直送圧延ラインは、主に深夜や土曜日、日曜日の電気料金が安価な時間帯に稼働させている。
 直送圧延を行うには、圧延工程へ送る最適なラインのレイアウト、電気炉―連続鋳造機―圧延機の総合的なエンジニアリング技術が求められ、投資も必要だが、効果は大きい。直送圧延ラインの稼働後、同事業所では加熱燃料ベースで約45%の省エネ化を達成。事業所全体のCO2排出量を7%削減できた。

鉄筋コンクリート用棒鋼

鉄筋コンクリート用棒鋼

直送ラインを導入した名古屋事業所

直送ラインを導入した名古屋事業所

 同事業所は今後、さらに省エネを進めるため、機械のインバーター化や照明のLED化などに取り組んでいる。

PROFILE

共英製鋼株式会社 名古屋事業所
〒490-1443 愛知県海部郡飛島村大字新政成未之切809-1
http://www.kyoeisteel.co.jp
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