導入したヒートポンプ

導入したヒートポンプ

改善前・改善後の概要

ヒートポンプ採用でお菓子製造の
工程で使用する多量のエネルギーを削減 !!

春日井製菓株式会社かすがいせいか

エネルギー削減量(電気) 導入前比 約60%
削減コスト 800万円/年
※本社工場の削減効果

ヒートポンプ大活躍!!

大気熱の利用により、事業所内で省エネを実施

 菓子メーカーの春日井製菓は、省エネ法の改正や製造コスト削減などを背景に、全社的に省エネに取り組むこととし、自社に合った手法を調査。その結果、製造現場へのヒートポンプ採用を決めた。
 ヒートポンプは「ヒート=熱」を「ポンプ=くみ上げる」もの。基本的には、大気中の熱をくみ上げ、機器内で①気体は圧縮させると温度が上がり、膨張させると温度が下がる②熱は高温から低温の場所に移動する―といった特徴を生かした仕組み。空調機の冷暖房などは、この技術を利用している。気体の圧縮・膨張などにエネルギーを要するが、それ以上(6倍程度まで)のエネルギーが大気熱の利用により得られるため、省エネに役立つ。
 同社はまず、平成20年に笠取北工場(名古屋市西区)に循環加温ヒートポンプ2台を導入した。このヒートポンプは大気中の熱をくみ上げて高温にし、循環する水に伝え温水を作る。高温に保った温水を介して必要な場所に熱を供給する仕組みだ。
 同工場はチョコレート菓子を手がけており、カカオマスなどその原料は加熱、溶解工程で消費するエネルギーが多い。ヒートポンプによる工場内の“熱の移動”で余分な加熱をなくそうと考え、ヒートポンプを使用。その結果、従来のボイラーの蒸気と電気ヒーターによる加熱に比べ、電気使用量で49%、CO2排出量で74.1%の削減に成功した。
 ヒートポンプの優れた省エネ性を実感した同社は次に、砂糖菓子のゼリービーンズを製造する本社工場(名古屋市西区)で、平成24 年に熱風ヒートポンプを稼働した。ヒートポンプにより熱風を発生させ、これをゼリービーンズの乾燥工程に利用。従来のボイラーによる乾燥に比べて、約60%のエネルギー消費量とともにCO2排出量も削減した。コスト削減額は800万円となった。
 また導入したヒートポンプは熱風の発生と同時に冷水も作るため、同社はこの冷水を冷房設備にも利用し、空調コストの削減にも役立てている。投資は約5000万円だが、約7年で回収できる見込み。

袋詰め前のゼリービーンズ

袋詰め前のゼリービーンズ

本社工場 ゼリービーンズ部門 部門長 甲斐友樹さん

本社工場 ゼリービーンズ部門
部門長 甲斐友樹さん

 投資が必要な省エネについて、同社は「製品の売り上げではなく、省エネで節約した分で回収する気持ちで行えば良いのではないか」とし、今後も必要な省エネに向けた投資を行っていく考えだ。

PROFILE

春日井製菓株式会社 本社工場
〒451-0062 愛知県名古屋市西区花の木一丁目3番14号
http://www.kasugai.co.jp
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