あいち省エネプロジェクト

遮熱塗料を施工した印刷工場の屋上

遮熱塗料を施工した印刷工場の屋上

改善前・改善後の概要

屋上全体に遮熱塗料を施すことで、
夏場の室内温度がダウン!

株式会社ヨシノ印刷よしのいんさつ

エネルギー削減量
(電気)
20%
投資回収年数
※導入費用:約400万円
4~5年

反射してるね!

太陽熱の反射により空調負荷を低減

 総合印刷を手がけるヨシノ印刷(岡崎市)。その工場ではさまざまな媒体の印刷を行っているが、工場における夏の気温上昇は課題の1つだった。インクが溶けて流動化したり、刷版工程でエラーが発生したりするためだ。空調機や印刷機械の強制冷却などで対応できるが、消費電力が増えてしまう。
 このため同社は、工場屋上の防水マットの張り替え時期に差し掛かっていたこともあり、対策として平成20年に遮熱塗料を施すことにした。
 工場内に熱がこもる大きな原因の1つは屋上や壁。太陽の熱を吸収して、屋内に伝え熱溜り現象が起きるためだ。遮熱塗料は太陽光からの赤外線を含む光を効率よく反射する微小なセラミックス製ビーズなどの材料を含んでおり、建物の屋上や壁に塗布することで熱が屋内に伝わるのを防ぎ、冷房負荷を減らせる。
 ヒートアイランド対策として注目され始め、その機能だけでなく、上塗り・下塗りなどの塗料としてのユニット化や、色などバリエーションの拡大、耐久性の向上といった汎用性のある塗装システムとして展開されている。
 施工後の真夏、同社では遮熱塗料を施していない事務所2階の食堂内の温度を測った。その結果は35°C。これに対して屋上に遮熱塗料を施した工場内温度は29°C。実に6°Cの差が出た。「温度計を見なくても明らかに温度が下がったことが体感で分かった」(吉川正敏社長)。 また、塗布した屋根を手で触っても熱さを感じないという。防水効果もあり、計画していた防水マットの張り替えも不要になった。
 施工費は通常の塗装に比べて高価。同社では400万円を投じた。しかし、施工前に比べて工場の消費電力を20%以上抑えることが可能になり、施行から4~5年で投資回収も終えた。

屋上のキュービクルにも塗料を塗布

屋上のキュービクルにも
塗料を塗布

代表取締役 吉川正敏さん

代表取締役 吉川正敏さん

 同社はまた、工場の屋根だけでなく、屋上に設置したキュービクル式高圧受電設備にも、遮熱塗料を塗布。高温になることによる機器トラブルの解消にも役立てている。

PROFILE

株式会社ヨシノ印刷
〒444-0924 愛知県岡崎市八帖北町14-15
http://www.yoshino-print.co.jp
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