ESCO事業により導入した油焚蒸気ボイラー

ESCO事業により導入した油焚蒸気ボイラー

改善前・改善後の概要

ESCO事業を活用して省エネ推進
エネルギー消費の多い熱源設備を更新

西尾市民病院にしおしみんびょういん

エネルギー削減量 約237.6kl/年
(原油換算)
CO2削減率 約16.8%

こんな仕組みなんだ~

ESCO事業による大規模な改修で省エネ化を実現

 西尾市民病院はA重油の使用量が圧倒的に多く、同市が策定した「西尾市温室効果ガス抑制実行プラン」におけるエネルギー削減の数値目標達成に向けた活動に着手。平成19年度に、愛知県の市町村では初となるESCO(Energy Service Company)事業を実施した。
 これはESCO事業者が、建物の省エネ化を資金調達から設計、施工、管理まで一括して請け、省エネによる経費節減分を発注者(顧客)と事業者とで分配するサービスだ。
 その大きな特徴は、事業導入による省エネ効果をESCO事業者が保証することで、顧客の利益が保証、確保される点にある。顧客が損失を被る場合にはESCO事業者が補填することになるため、ESCO事業者は責任を持って事業を推進し、省エネ効果の最大化を図ろうとする。市場原理を利用した有効なCO排出量削減対策として、注目されている。
 同病院はESCO事業により、エネルギー消費量の多い熱源設備の更新をメインに進め、蒸気ボイラー、温水ボイラー、冷温水発生機で高効率化を図った。
 蒸気ボイラー、温水ボイラーはA重油を使用するが、燃焼効率を高め、安定供給できるタイプとした。冷温水発生機は4台のうち、3台は都市ガスをエネルギー源としたタイプに更新。1台は緊急時におけるエネルギー源の多様化を図るため、都市ガスとA重油併用型とした。これらの設備はエネルギー棟内の中央監視設備で24時間制御している。
 医療機器などの更新・増設による消費電力増加のなかで、同病院はESCO事業の成果として原油換算で年間237.6klのエネルギー削減を果たせた。初期投資分は約1億7800万円。ESCO事業は15年契約でうち5年が再契約期間。ESCO事業による同病院の収入分はスタートからの10年は年間約536万円、再契約期間は約2160万円が見込まれる。

温水ボイラー

温水ボイラー

中央監視室

中央監視室

 同病院では削減したコストを利用者へのサービス向上などに役立てており、省エネで得られるメリットの大きさを実感しているという。

PROFILE

西尾市民病院
〒445-8510 愛知県西尾市熊味町上泡原6
http://nishio-shimin-byouin.jp/
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