蒸気吸収式冷凍機

蒸気吸収式冷凍機

改善前・改善後の概要

コジェネと冷凍機を組み合わせ創・省エネ
余剰蒸気を熱源に有効活用

三菱レイヨン株式会社みつびしれいよん

コジェネ設備や蒸気吸収式冷凍機などがある動力センター

コジェネ設備や蒸気吸収式冷凍機
などがある動力センター

エネルギーをうまく使ったね!

余剰なエネルギーを分析し、利用方法を見つける

 三菱レイヨンの豊橋事業所(豊橋市)は45万6000㎡という広大な敷地に、多数の工場棟を構える。炭素繊維複合材料や水処理用中空糸膜などを生産しており、大量のエネルギーを消費することから、創エネ、省エネに積極的に取り組んでいる。
 消費するエネルギーのうち、電気・蒸気を省コストで生産するため同事業所ではまず、発電設備としてガスコージェネレーション(コジェネ)設備を導入した。これにより同事業所で使用する電気の約55%をまかなっている。
 このコジェネ設備は電気とともに蒸気も作り出す。同事業所では以前から余剰エネルギーの分析などを行っており、その結果、コジェネ設備で作られる蒸気が特に夏場に余剰となることが予想できた。これをそのまま排気するのではなく、何かに利用できないかと考え、新たに導入する蒸気吸収式冷凍機の熱源に活かすことにした。
 蒸気吸収式冷凍機とは水を冷媒とするもので、「蒸発器」内で水を蒸発させ、その際に周囲の熱を奪う気化熱の原理を応用して、冷水を作り、これを製品の除熱工程や空調に使う。
 「蒸発器」で生じた水蒸気は「吸収器」で、臭化リチウムなど吸収液で吸い取る。水蒸気を吸収して薄くなった吸収液は、「再生器」で加熱して濃度を回復し、元に戻す。
 同事業所はこの「再生器」での加熱に余剰蒸気を活用。冷却エネルギーを使わずに冷水を作り省エネにつなげ、従来に比べて消費電力量を削減できた。

豊橋動力センター 担当課長 鎌田敏幸さん

豊橋動力センター 担当課長
鎌田敏幸さん

コジェネ設備の発電動力(都市ガスエンジン)

コジェネ設備の発電動力(都市ガスエンジン)

 創エネと省エネ、つまりコジェネ設備と蒸気吸収式冷凍機の導入前後を比較すると、約7億円のコストカット、CO2排出量では約10~20%削減にもつながった。コジェネ設備で作られた電気と蒸気を工場内のエネルギーとして上手く活用している。
 同事業所では今後も、未利用の熱などを有効活用する方法を模索していく。

PROFILE

三菱レイヨン株式会社 豊橋事業所
〒440-8601 愛知県豊橋市牛川通四丁目1番2号
http://www.mrc.co.jp
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