ビル南側の壁面緑化

ビル南側の壁面緑化

改善前・改善後の概要

デシカント空調で湿度を効率的にコントロール
快適な職場環境を実現

大和ハウス工業株式会社だいわはうすこうぎょう

CO2削減量
※平成2年仕様の建物比
60.6%
投資回収年数 12年

快適だね

環境配慮技術をふんだんに取り入れた“省エネビル”

 住宅メーカーの大和ハウス工業は平成23年に愛知北支店(小牧市)を竣工。省エネ技術をふんだんに取り入れており、そのうちの1つがデシカント空調システムだ。
 オフィスにおいて快適な環境を生むためには、湿度コントロールが欠かせない。その効率的なコントロールも、省エネ課題の1つだ。従来の空調機では、冷媒でコイルを冷却して空気中の水分を結露させて除湿・減湿を行うが、コンプレッサーを用い、場合によっては再熱処理が必要でエネルギー消費量が増える。
 これに対し、同ビルで導入したデジカント空調システムは、新鮮な外気を給気する際、ローター状の吸着剤を用いて外気から水分を取り除き室内に供給する。一方、排気する室内の古い空気は、吸湿したローターを通すことで除湿した水分とともに室外に放出する仕組み。ローター状のため、水分の吸脱着を連続で行える。
 従来の空調がコンプレッサーを用いる機械式だとすれば、デシカント空調は化学式と言えるシステムだ。外気条件の変化にも柔軟に対応し、同ビルでは「湿度調整で夏は適度に涼しく、冬は乾燥が少なく、加湿器なども不要。湿度管理によりカビやウイルスの繁殖が抑えられ、身体にも良いシステム」という。
 また、同ビルは照明にも工夫を施した。液晶テレビのバックライトに用いられる導光板技術を応用したLED導光板照明を採用。両面発光型を導入し、天井を明るく照らすことで低照度でも明るさ感を確保し、眩しさを抑え、目に優しい照明とした。また、自然光を活かす光ダクトなどを併用し、電気代を抑えている。
 このほかにも、ビル内の日射遮蔽効果がある壁面緑化を取り入れた。地域の植物を使い、環境配慮型のビルであることをイメージづけている。
 さまざまな省エネ技術の導入により、同ビルは平成2年仕様の建物と比べ、CO2を60.6%削減できた。

LED導光板照明

LED導光板照明

光ダクト採光口

光ダクト採光口

 同ビルは事業所機能のほか、オフィス向けのショールームとしても活用され、見学者も多い。同社では「省エネは我慢や不快感を持つものではない。生産性を維持したまま、快適な環境空間を創ることが大事」と訴えている。

PROFILE

大和ハウス工業株式会社 愛知北支店
〒485-0029 愛知県小牧市中央二丁目172番地
http://www.daiwahouse.co.jp
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